今年は「北川景子」に組織票?「日本アカデミー賞」の投票はブラックボックス

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北野武の発言に、東映会長が反論

 興味深いことに、読売グループのスポーツ報知は翌日、「日本アカデミー賞授賞式 樹木希林が主演女優賞 恩師・市川崑監督に捧ぐ栄誉」(08年2月16日)を掲載し、その中で「大手映画社の作品選ばれる『性格』出た」と指摘した。

《映画関係者を中心とした日本アカデミー協会員4319名による投票で決めるが、そのうち4分の1を大手映画会社5社の社員が占める。今回は8割の投票で、総じてインディペンデント系の作品は弱く、大手映画会社の作品が選ばれる傾向が強い。主演女優部門では報知映画賞など3冠の麻生久美子(夕凪の街 桜の国)、キネマ旬報など2冠の竹内結子(サイドカーに犬)は優秀賞5人にも選ばれなかった(略)。小林薫が壇上で「組織票ですよ」と話したが、冗談にも聞こえなかった》

 末尾に登場した小林薫(66)も、「東京タワー」で最優秀助演男優賞を受賞している。主演女優と助演男優がそろって“組織票”と口にしたわけだから、これは異常事態と言っていいだろう。

 そして2014年には東京国際映画祭のイベントで、北野武監督が同じ問題を再び提起した。

「日本アカデミー賞最優秀賞は松竹、東宝、東映、たまに日活の持ち回り。それ以外が獲ったことはほとんどない。アカデミー賞の会員なんてどこにいるんだ。汚いことばっかやってる」

 これに日本アカデミー賞協会会長の東映・岡田裕介会長(68)が慌てて「公正な投票」と反論を行い、かえって火に油を注ぐ結果となった。

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