今年は「北川景子」に組織票?「日本アカデミー賞」の投票はブラックボックス

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正しい投票とは何か

 記者氏によると、日本アカデミー賞は「テレビドラマの映画化作品を冷遇する」という傾向があるという。それで割りを食う役者が出てしまう。

「テレビドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)を映画化した『昼顔』(西谷弘監督/東宝)は上戸彩さん(32)が主演ですが、助演女優の伊藤歩さん(37)の鬼気迫る演技が高く評価されたのは、映画のファンならご存じだと思います。ところが今回、優秀助演女優賞には選ばれていません。テレビ冷遇が原因としか考えられず、こうした謎の不文律が存在することも、日本アカデミー賞の公正性が疑問視される理由の1つでしょう」(同・記者)

 当たり前だが、北川景子に賞を取らせようと、買収の現ナマが飛び交ったという話ではない。後で詳しく触れるが、「探偵はBARにいる3」を製作した東映の社員にも、アカデミー賞の投票権を持つ者が存在する。たとえ自社の映画でも「最も優れた演技だ」と自信を持って北川景子に1票を入れたなら正しい投票行動だ。

 しかし「我が社の作品を社員として応援しよう」、「現場で北川さんは頑張っていたそうだから、賞を取ってほしい」という気持ちは一種の善意ではあっても、やはり正しい投票とは言えない。映画会社の社員に投票権を与えているのが、そもそもおかしな話なのだ。

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