在日中国人の“白タク”行為が増加 格安料金だけではない「意外な人気」の理由

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Uberとは真逆の現実

――白タクの問題は、アメリカ発の配車アプリ「Uber(ウーバー)」でも話題になりました。アプリで素人運転手などとマッチングさせるやり方で、日本にも上陸しました。ところが中国人の白タク問題に比べると、近年はニュースを聞きません。

担当者 あくまでも現時点の状況に過ぎませんが、欧米でUberを利用している方が来日された場合、日本では白タクが違法であることや、タクシーのサービスが決して低くないことなどについて、一定の理解を得られたと考えています。

――摘発だけでなく、中国人観光客を新しい顧客として取り込むため、どのような対策を考えておられますか?

担当者 中国人観光客が“白タクアプリ”を高く評価するのは、中国国内で、キャッシュレスの決済を行える点だそうです。家族で訪日するぐらいですから、そういう方々は旅慣れておられます。その際、東南アジアなどで、ドライバーから様々な追加料金を請求され、メーターに表示された金額より高いお金を払わざるを得なくなった経験を持つ方が、少なくないそうなんです。

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