舘ひろしと松野未佳が出演の「ハズキルーペ」CMが連想させる“不適切な関係”

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会社側は「親子という設定」と回答

 辛酸さんは「むしろトヨタのCMのほうが、父と娘の描写に違和感を覚えました」と振り返る。ネット上ではマークXのCM「娘の恋」として検索可能だ。出演は佐藤浩市(57)と刈谷友衣子(21)。2012年に動画がアップされている。

 コンパクトに内容を紹介し、かつ、怒りを表明しているツイートがあるので、こちらをご紹介しておく。

《トヨタの車のCM、失恋で号泣する娘と父親の佐藤浩市がドライブしてて父親が「もっといい奴見つけろよ」を受けて娘が「パパみたいなって言うんでしょ」のあれ何回見ても悪寒が走る。いやオトンが車で走ってるCMやねんけど、悪寒が走る》

 注目を浴びてこそCMだとはいえ、炎上商法はリスクも大きい。今回の件でハズキルーペを製造・販売する「Hazuki Company」(東京都港区六本木)に取材を依頼したところ「親子という設定で製作しております」とだけ回答があった。

 こうしたSNSを媒介とするプチ炎上は、我々も妙に慣れてしまったところがある。辛酸さんも「よほどのことがない限り、当分の間は増えることはあっても、減ることはないでしょう」と予測する。

「先日、下北沢の駅で降りた時、ちょっとした使いづらさを感じたんです。かつてなら、夜にでも友達へ電話して愚痴を聞いてもらったはずですが、今は私でも『下北沢駅 使いづらい』と検索して、TwitterやYahoo!知恵袋に、同じ感想を抱いた人がいないか探してしまうんです。バーチャルな人間関係ですら、リアルタイム性が高まっている。『負の念も共有したい』、『不快さをシェアしたい』と望んでしまう。物事の善し悪しに関係なく、こうした傾向は強まっていくと思います」

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