“三菱自動車”株まで手放す「三菱重工」は“火の車”

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 三菱は国家なり──。開祖の岩崎弥太郎以降、“三菱”は政府とともに歩み、日本経済を牽引してきた歴史を持つ。目下、グループの旗振り役は御三家と呼ばれる3社。いずれも、経営基盤は盤石と思われてきたが、御三家の1つである三菱重工業が“火の車”になりつつあるという。

「会社全体が大きな問題に取り組む、戦闘状態にあります」

 2月6日に開かれた決算会見で、三菱重工の宮永俊一社長(69)は厳しい口調でこう語った。全国紙の経済部デスクによれば、

「天下の三菱重工も、ここ数年は多難続き。...

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