なぜ芸人は裸になるのか――ここ数年の“裸芸人ブーム”を演芸評論家が読み解く
お笑い番組は裸芸人ばかり、の謎
人気バラエティ番組「くりぃむナンチャラ」（テレビ朝日系列）が「裸渋滞を考えよう！」を放送したのは2016年5月のことだった。
＊＊＊
速報羽生結弦との「105日離婚」から1年 元妻・末延麻裕子さんが胸中を告白 「大きな心を持って進んでいきたい」
この回にゲスト出演した“裸芸人”は、ハリウッドザコシショウ（44）、とにかく明るい安村（35）、小島よしお（37）、ペナルティ・ワッキー（45）、アキラ100％（43）の5人（年齢は全て2月22日現在）。番組タイトルに「渋滞」が使われたのは、もちろん裸芸人が多すぎるという意味だ。
ここ数年、裸芸人が脚光を浴びている。ピン芸人が競う「R-1ぐらんぷり」（フジテレビ系）の影響は大きいだろう。先陣を切ったのは、とにかく明るい安村だ。
15年大会で決勝戦に進出。優勝は逃したが「安心してください、穿いてますよ」の決め台詞がユーキャン新語・流行語大賞でトップ10入りした。ちなみに、07年には小島よしおの「そんなの関係ねぇ！」も同賞のトップ10入り。不思議に裸芸人と縁がある。
その「R1ぐらんぷり」だが、翌16年にハリウッドザコシショウ、17年もアキラ100%が優勝。裸芸人がV2を達成した。こうした流れから、最近はTVの電源を入れると、やたらと裸の芸人を目にするようになったわけだ。
人気の反映か、ウィキペディアにも「裸芸人」の項目がある。その中に主な裸芸人が列挙されている。これにアンケート調査サイト「何でも調査団」が17年11月10日に発表した「好きな裸芸人ランキング」も加えて取捨選択し、「裸芸人一覧」を作ってみた。総勢20人。並びは年齢順だ。
[1/4ページ]
