センター試験「900点満点」高校生はあの名門校生徒
平昌五輪を尻目に、史上最高点をたたき出した若者がいる。種目はセンター試験。まだ2次試験が控え、フィギュアスケートでいえばSPの得点にすぎない。メダルを獲得したわけではないが、とはいえ、ノーミスの満点とは天才的だ。はて、どう学んだ結果か。
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2月7日に東京大学が発表した「第1段階選抜合格者の最高点・最低点及び平均点」のなかで、理科一類の志願者の最高点が900点――大手予備校など一部では大きな話題を呼んだ。
センター試験の点数は、大学入試がすべて終わる4月半ばまで本人に開示されない。このため、受験生は自己採点にしたがって志望校に出願せざるをえず、その際、大手予備校の集計に頼るのが一般的だ。自己採点結果と志望校を予備校に提出し、合格可能性を判定してもらい、それを見て最終的な志望校を決めるのだ。
東大の発表で満点をとった受験生の存在が明らかになったが、実は、その“前哨戦”があった。1月17日、駿台予備学校がセンター試験の自己採点の集計を発表すると、東大理一志望者に2人、900点満点で申告している受験生がいたのだ。
それと同時に、都内のある進学校でも、
「うちの生徒でセンター満点をとったヤツがいる」
という噂が広がり、先生たちも授業中に嬉々として、
「今年はセンター試験で、学校始まって以来の全科目満点をとった生徒がいる」
と話すに至ったのだ。いったい、どんな生徒か。
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