「相棒」再放送 ホントはやめたほうがいいけど、そうはいかないテレ朝の“事情”

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再放送が本放送を上回る

 今年に入ってからもその傾向は顕著で、「相棒」の再放送が同じ週に放送されたレギュラー放送よりも視聴率が高かったことすらある(1月8日放送の再放送が13.5%、1月10日のレギュラーは12.9%)。

「『相棒』の相棒が反町隆史になってから、視聴率は平均15%台とこれまでになく下がっています。これが反町のせいなのか、番組が飽きられたのかは、数字だけではわかりませんが、最近の再放送では特に視聴率の良かった及川光博が相棒だったシリーズが週に何度か流れていますね。あれで反町相棒の番宣になるのかな、とも思いますねが、あれだけの数字が取れたら止められないでしょうね。日テレさんなんかは、いまは連ドラ再放送などしていないじゃないですか。やっぱり現場の士気が落ちるんですよ。制作力も弱くなりますしね。将来的に考えれば、決していいこととは思えないですけど、年間視聴率が下がれば、スポットCMの取引指標が変わってきます。テレ朝幹部も、このままではイケないと思いつつ、数字がいいから止められないというのが本音でしょう」(前出・プロデユーサー)

 この4月から、視聴率の指標は世帯視聴率から個人視聴率へ変わる。さらに放送後7日分のタイムシフト(録画)視聴率も勘案されることになっているという。つまり、どの世代がどのような番組を見ているのはハッキリとわかってしまうのだ。となれば、スポンサーはシビアに番組を選ぶようになってくる。

「番組によってはスポンサーが『想定していた視聴者層と違うから降りる』なんて言い出すことだってありうるわけです。各局とも結構ドキドキしてるんですよ。どうなるんだろうって」(前出・プロデユーサー)

「相棒」再放送の時間帯の視聴者層は、大半が主婦層か高齢者と言われてきたが、果たしてどうなるだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2018年2月23日掲載

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