「大塚家具」72億円の巨額赤字でも、「久美子社長」は本日も反省の色無し
赤字出しても大丈夫
15年には580億円あった売上は、16年に463億円、そして410億円と着実に減らしていっている。久美子社長はその原因を、父娘ゲンカによる“ブランドイメージの毀損”と説明しているが、
「何年経ったと思っているんでしょうか。いまだに当時のせいにするのは、分析として間違っています。毀損しているのはビジネスモデルです。施策の誤りを認めて、新たな舵取りをして出直したほうがいいですよ」
だが久美子社長、18年12月期の売上予想を456億円とし、2020東京五輪に向けたホテル建設ラッシュで、家具の受注が60億円は見込めるから大丈夫、というのである。
「ホテルを経営するような法人が、小売店から家具を買う必要がありますか。メーカーや内装業者に発注すればいいことです。そもそも法人相手では、一般客と違って支払いもひと月後や3カ月後が当たり前ですし、利益率も低い。例え60億円の売上があったとしても利益は低いし、東京五輪の特需でしかない。根本的な解決になっていないんです。いつもの絵に描いた餅に過ぎませんよ」
255人の社員と社外取締役が去った
絵に描いた餅とは、今回の決算に至る過程にも見られるという。
2017年の業績予想の変遷
17年2月10日 17年8月4日 18年2月8日
売上高 :530億円 428億円 410億円
営業利益: 5億円 △44億円 △51億円
経常利益: 6億円 △43億円 △51億円
純利益 : 3億円 △63億円 △72億円
17年の業績予想が最初に発表されたのは17年2月10日のこと。それが8月4日の第2四半期で下方修正され、今回の最終発表でさらに下がるという具合だ。
「昨年だって、V字回復と言っていたんですよ。それがこの有様なんですから。社員だって逃げますよ。2年前には1744人いた社員は現在1489人、250人以上が辞めている。早期退職を募ったわけでもないから、余計に払う退職金もいらないから願ったり叶ったりかもしれませんが、相当な勢いで辞めています。社員のみならず社外取締役まで辞めているんですよ」
「社外取締役を増やし経営の透明性を高めて行きたい」と言っていたのは、社長に舞い戻った際の久美子社長だったはずだが、
「社外取締役を6人にしましたが、今も残っているのは3人。監査役も辞めてしまいましたね。『本業が忙しい』という理由から辞めていくそうです。まあ自分がいるうちに潰れてしまったら、バツが悪いというか、自分の会社にも、社外取締役を務める他の会社にも示しがつかないからじゃないでしょうか」
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