経済評論家・三橋貴明氏が自らの“夫婦喧嘩で逮捕”の顛末を語る
「10代妻に傷害」と一斉報道
1月6日、経済評論家の三橋貴明氏(48)が傷害容疑で逮捕された。著作やブログは話題を呼び、テレビの討論番組などでの印象も強い。人気評論家の逮捕が報じられ、驚いた方も相当な数に上っただろう。
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三橋氏は1969年生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)を卒業し、外資系企業などに勤務。その後に中小企業診断士の資格を取得して独立するが、インターネット掲示板で韓国経済の分析が注目を集める。その内容が著作にまとめられ、2007年に経済評論家としてデビューした。著作は共著も含めると100冊を超える。
報道の経緯を振り返ろう。時事通信は7日の午後3時57分、電子版で「経済評論家の三橋容疑者逮捕=10代妻に傷害容疑、否認-警視庁」と報じた。朝日新聞の電子版も午後5時35分「経済評論家の三橋貴明さんを逮捕 妻殴るなどした疑い」と続いた。
一般紙は基本的に情報源を明記する。時事通信は「(高輪)署への取材で分かった」、朝日新聞は「(警視)庁への取材でわかった」とした。
この「分かった」の記述は、メディアの独自報道を意味する。つまり、警視庁や高輪署が会見を開き、記者クラブ加盟社に逮捕を発表したわけではない。あくまで一般論だが、こういう“スクープ”記事は、警察関係者が特定のメディアにリークした結果であることも少なくない。
次に報道内容を見よう。5日夜、三橋氏が港区の自宅で妻と口論になり、「足を引っかけて転倒させた上、左右の腕にかみついたり顔面を平手で殴ったりして、1週間のけがをさせた」(時事通信)が逮捕容疑。そして「駆け付けた警察官が事情を聴き、翌6日に逮捕した」(同前)。
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