「サザエさん」提供から降りる東芝 気になるスポンサー料は“20億円”!?

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「明日を創る技術の東芝がお送りいたします」――。おなじみのナレーションも、もう聞くことができない。放送開始から49年目を迎えた「サザエさん」(フジテレビ系)のスポンサーから、来月末をもって東芝が降板する。

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 1969年の放送開始からのスポンサーだけあって、やはり“サザエさん=東芝”のイメージは根強いようだ。このたびの降板からさかのぼること約20年前、「サザエさん」が東芝の単独提供でなくなった時も波紋を呼んだ。

〈「サザエさん」東芝が共同提供へ さびしい時代の変化〉と報じたのは98年11月19日付「読売新聞」夕刊。記事ではその理由として〈「サザエさん=東芝=家電のイメージが定着しているが、今後はサザエさんのイメージに固執せず、家電以外の情報・通信分野での訴求を狙っていく」〉と当時の東芝広報部のコメントを紹介している。

 そして今回の“完全降板”のワケはというと、

「長年スポンサーをさせて頂いてきましたが、東芝のブランドイメージ形成に一定の役割を果たした、との判断によるものです」

 と広報部は答える。東芝といえば、2015年に不正会計が発覚して以降、深刻な業績不振に陥っている。一昨年には白物家電事業を中国企業に売却、先の“図式”でいうところの「東芝=家電」は事実上崩壊した。そのほか虎の子の半導体事業も売り、バスケットボール部はDeNAへ譲渡した。

昨年8月には東証1部から2部へ降格――。「サザエさん」からの撤退も経営的な事情ではないのか、と勘繰りたくなるが、

「いえ、あくまで役割を果たしたと判断したためです」

そして視聴者から惜しむ声が届いているかというと、

「Twitterなどを拝見していますが、惜しむ声ふくめて様々なご意見がありますね……」

 と正直に教えてくれた。

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