テリー伊藤、石倉三郎がゲストでも… 「富岡八幡宮」富くじの“鬼は内”

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 豆は「魔を滅する」に通じ「邪気を払う」という言い伝えがある。だから節分には豆まきをするのだが、富岡八幡宮は、節分でどれほどの邪気を払えたのだろうか。芸能人も登場して行った盛大な「豆まき式」の効能やいかに。

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 前宮司の弟が、宮司の姉を日本刀で刺し殺すという事件から2カ月。節分を迎えた富岡八幡宮の境内は意外にも人で溢れ返っていた。これも、地元の厚い信仰のお蔭なのかと思ったら、何かを求めての行列である。

「富くじの行列だよ! 無くなっちゃうから早く並びな、無料だから」

 と地元の中年男性。富岡八幡宮が毎年行っている「富くじ」の無料配布だったのである。1等賞はハワイ旅行、2等はペアの国内温泉旅行に3等はクルージングディナー。その他、ビールやお菓子、米などが当るとあって地元の住民は一家総出で並ぶのだ。しかも何度行列に並んでも構わない。いきおい、何千人も参拝客が来ている風に見えてしまう。

 一方、人だかりは富くじの配布所だけで本殿は閑散としたまま。

「お参り? 縁起でもないからしないよ。ああいう事件があったからね。行くのは隣の深川不動尊(成田山東京別院)だね」(地元の住民)

 さすがに事件の後遺症は癒えていない。午後4時、今度は特設ステージ前に3000人ほどの人だかりが。有名人による豆まき式が行われるのだ。

 壇上には地元選出の国会議員や俳優の石倉三郎、テリー伊藤、岩崎良美、オスマン・サンコンらが登場し「鬼はそとー!」と豆をまき始める。聞けば岩崎は地元の氏子で、サンコンは今年で7年目なのだという。客の歓声で境内は盛り上がるが、これも所詮「福富久豆」目当てか。

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