大注目の羽生善治竜王VS藤井聡太五段「2・17決戦」見どころを徹底解説

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やはり羽生竜王が有利?

 成長著しい“若手”と考えているのではなく、文字通りの“好敵手”だと判断しているとなれば、全力を尽くすことこそ相手への礼にもなる。関係者が続ける。

「17日は羽生先生が勝つと思っています。理由の1つですが、2人はあまりに多忙なのです。羽生先生は13日に国民栄誉賞の授与です。藤井先生は他の対局でも勝ち進んでいます。正直なところ、共に相手を研究する余裕もないでしょう。ならば経験に勝る羽生先生が有利と考えざるを得ません。勝負の鍵は藤井先生の得意技である『角換わり』です。序盤で互いの角を取り合う戦術で、速攻を意味します。これを羽生先生が封じ込める展開になると、藤井先生は厳しいでしょう」

 AbemaTVの発表した「2017年人気番組ランキング(総合)」によると、第1位は「稲垣・草彅・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』DAY1-3」で、第2位は「AbemaTV1周年記念企画『亀田興毅に勝ったら1000万円』。

 そして第3位が「第30期 竜王戦決勝トーナメント 佐々木勇気五段 対 藤井聡太四段」で、第4位も「【生放送】第30期 竜王戦決勝トーナメント 増田康宏四段 対 藤井聡太四段」となっており、やはり藤井五段の人気を実感させられる。

 視聴者が殺到することによるシステム障害が心配されるが、AbemaTVは文書で「本番組放送時に限らず、恒常的な取り組みとして、快適にサービスをご利用いただけるようにサーバ増強に日々努めております」と自信をほのめかす。

 朝日杯の特徴からも、視聴者数が爆発的に累積する可能性は低いという。そう予測するのは、先の関係者だ。

「AbemaTVの1位から3位の番組は全て放送時間が長いんですね。竜王戦は1日約10時間の長丁場です。対して朝日杯は約2時間。こうなると、ちょっと興味のある人が、ふらりとアクセスするという機会は減少するでしょう。延べ数としての視聴者数は伸び悩むと思います。1時間あたりの視聴者数なら、記録的な数字になるかもしれません」

 僭越ながら、これで予備知識は充分ではないだろうか。2月17日の土曜、「世紀の一戦」、「世紀の対局」は午前10時からスタートする。

週刊新潮WEB取材班

2018年2月17日掲載

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