大注目の羽生善治竜王VS藤井聡太五段「2・17決戦」見どころを徹底解説

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高額なチケットは既に完売

「世紀の一戦」という言葉がある。例えば、プロボクシングなら1974年、「キンシャサの奇跡」と呼ばれたジョージ・フォアマンVS.モハメド・アリ戦。プロ野球なら94年、巨人VS.中日の「10・8決戦」といったところだろうか。

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 2月17日、「朝日杯将棋オープン戦」の準決勝で対戦する羽生善治竜王(47)と藤井聡太五段(15)の“ドリームマッチ”も、既に「世紀の一戦」や「世紀の対局」との形容で報じられている。  もちろん将棋ファンは大騒ぎだ。対局は有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町)で開催される。観戦・観覧席のチケットは毎年、発売されているのだが、公式サイトを覗いてみれば羽生VS藤井の準決勝は既に完売となっている。

 しかも、これまでと値段や席数が全く違う。従来は特別指定観戦席が30席で5000円。一般席600席が大人前売りなら1800円という具合だった。

 今回の準決勝は、観戦席が584席も用意されている。しかも値段はSS席9800円、S席8300円、A席6600円、B席4000円。対局解説会の観戦席も196の自由席が何と3000円だ。

 朝日杯は準決勝と決勝戦を同じ日に実施する。1枚のチケットで両方を観戦できるから、お得とは言えるかもしれない。だが、以前とは比較にならないほど強気の値上げであることは間違いないだろう。

 その差は計算すれば簡単に分かる。同じ完売でも従来は123万円。対して今回は398万6500円となる。3倍を超える売上になったのだ。

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