日本女子アイスホッケー、“南北合同チーム”に圧勝で文大統領が青ざめる
五輪憲章には〈いかなる種類の政治的プロパガンダも許可されない〉と謳われている。が、開催国自ら、これに抵触しているのだから困りものだ。女子アイスホッケー「スマイルジャパン」が一戦交える、急ごしらえの「南北合同チーム」である。
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北朝鮮の五輪参加が発表されると、あれよあれよという間に合同チーム結成も決まってしまった。
「韓国内で行われた平昌五輪の競技別関心度の世論調査で、これまでアイスホッケーはわずか3%でした」
とは「コリア・レポート」の辺真一・編集長である。
「それが北朝鮮の参加が決まり、数日前の調査では21%に跳ね上がった。理由の一つは、過去の合同チームの“奇跡”と重ね合わせる人がいるためです。1991年4月、千葉県で行われた世界卓球選手権の女子団体戦に南北合同チームが参加、当時8連覇中の中国に奇跡的に勝って優勝しました。この記憶が、関心度に繋がっているのです」
今回の出場国は8カ国。世界ランクに従って上位4カ国(米国・カナダ・フィンランド・ロシア)がA組、その他(スウェーデン・スイス・日本・韓国)がB組と分かれており、ランク9位の日本は予選3戦のうち14日の最終戦で「合同チーム」(韓国は22位、北朝鮮は25位)と対戦する。
過去の対戦では、韓国は日本に7戦全敗。大量失点の試合も多く、全試合の合計得点は日本106点に対し、韓国はわずか1点のみ。
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