「三原じゅん子」ストーカー男 議員会館に襲来でも警察が駆けつけられないワケ

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拒みにくい

 国会議員秘書の経験がある政治評論家の有馬晴海氏によると、

「国会議員は選挙で選ばれている手前、支援者を名乗る者を拒みにくいものです。風体が変わった人でも“地元からご挨拶に伺いました”と言われると、入館を認めてしまうことがある。陳情や挨拶を断っていては、国会議員は務まらないのも事実なのです」

 気になるのは、警察が中まで踏み込まなかったことだ。

「そもそも国会は独立の原則がありますので、滅多なことで行政組織の警察が介入することはありません」

 とは政治ジャーナリストの角谷浩一氏。衆参両院は独自の警察権を持っており、衛視という公務員が警備を担当することになっている。この場合、暴漢を止めるのは彼らの仕事だが、

「事務所が許可した来訪者を衛視が簡単に止めることはできません。扱いによっては議員にも迷惑をかけるからです」(同)

 三原議員も答えるのだ。

「今回のような事態が起こった場合に、院と警察が連携して迅速に対応できる体制にしてほしい。私自身も怖い思いをしています」

 今回は三原議員に何もなかったからいいようなものの、これでは容易にテロを行える。一歩間違えると立法府の施設も「無法地帯」になってしまうのだ。

週刊新潮 2018年2月8日号掲載

ワイド特集「人生ホワイトアウト」

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