女子マラソンに新星 「松田瑞生」2時間22分台デビュー
長らく低迷が続く女子マラソンに新星の登場だ。
1月28日に開かれた大阪国際女子マラソンで、松田瑞生選手(22)が初マラソンながら、優勝を果たした。
「2時間22分44秒、いきなり日本歴代9位という好タイム。日本陸連で強化担当を務める瀬古利彦さんも“日本記録が出せる”と、期待の新人にホクホク顔です」(スポーツ紙記者)
その経歴は、
「大阪市出身で、大阪薫英女学院高校からダイハツの陸上部に入りました」(同)
高校時代の知人によれば、
「当時から、マラソンで世界を目指す、とモチベーションは高く、大学へは進学しませんでした。全体練習の後に、腹筋など体幹を熱心に鍛えていたことが印象的でした」
多い日は腹筋を1日3500回こなすこともあったといい、綺麗に6つに割れていることから、“腹筋ガール”の愛称も。もちろん、別の強みもある。
「肩を揺らしながら走るフォームが特徴的です」
とはスポーツジャーナリストの増田明美氏。
「特に後半になればなるほど、そうなっていく。肩を揺らせば、腕も大きく振ることができるので、スピードが出せます。ラストスパートで力を出し切れることも長所ですね」
優勝の陰で周囲の支えも。先の記者が言う。
「お母さんが鍼灸師で、これまでも大事な大会前には施術を受けていました」
今回はある秘策があった。
「最近は寒いこともあって、試合の前日と前々日に宿泊先のホテルでお灸をしてあげたそうです。冷えると体が動かなくなりますから」(増田氏)
女子の日本人最高記録は、野口みずきの2時間19分12秒である。