大阪も見習う? 「2025パリ万博」や~めた!

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 もう、やめておこうよ――。

 仏のフィリップ首相が、2025年の万博開催をあきらめるように、1月19日にパリの誘致組織へ書簡を出したと仏各紙が報じた。

「財政が主な理由です。パリ万博は民間資金だけで開催費用を賄う計画でしたが、その見積りが杜撰すぎるので引導を渡したのです」

 と言うのはパリ在住ジャーナリストの広岡裕児氏。

 大規模万博は5年ごとの開催が慣例。25年博には昨秋、パリと大阪、ロシアのウラル地方中核都市のエカテリンブルク、アゼルバイジャンの首都バクーの4都市が正式に立候補。今年11月に、博覧会国際事務局(IBE)の総会で開催地を最終決定の予定だ。

「しかし、仏は23年にラグビーのW杯、24年にはパリ五輪がある。そこへ政府に赤字が回ってきそうな万博はもういらない。そもそも市民の多くが興味なし。エッフェル塔は1889年パリ万博のシンボルですが、そこでさえ五輪のエンブレムは掲げていても、万博を意識させるものを見かけたことがありません」(同)

 ちなみに、15年のミラノ博は食をテーマに評判も良かったが、それでも入場者数は約2000万人止まり。

 一方、パリ博の想定入場者数は3000万人以上。会場のサクレーは中心地から高速で小一時間はかかる首都圏のはずれなのに……。

 では、我が大阪はどうか。

「やはり計画では3000万人。湾岸の埋立地〈夢洲(ゆめしま)〉で開催予定ですが、以前から空地だらけ。万博をテコに統合型リゾートの指定を勝ち取ることが地元の真の狙いで、イベント先行型の土建屋的発想の典型です」(在阪の社会部記者)

 おまけに近所にはあのUSJまである。どだい無理な集客計画なのだ。

週刊新潮 2018年2月8日号掲載

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