額賀派の分裂騒動 おこぼれ狙う「石破派」

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 1月25日夜、ホテルニューオータニでは、石破茂氏主宰の勉強会「さわらび会」が開かれていた。

 石破派担当記者の話。

「この会は派閥に関係なく、議員であれば誰でも参加できるもので、石破さんが幹事長の頃は、100人近く集まったことも」

 ところが今回は、派閥のメンバーを含めても38人。

「今年は総裁選イヤーということもあって、石破さんと親しい他派閥議員でさえ、“参加していることが執行部にばれると睨まれてしまうから行かない”と、参加を回避していましたね」(同)

 相変わらず、自民党随一の“党内野党”石破氏だが、

「彼にとっては有り難い“騒動”がこの日、起きました」

 とは、与党担当キャップ。

「石破さんの古巣でもある平成研(額賀派)が、領袖の人事を巡って、衆参の間で対立。参議院側が派閥を割って出ようとしています」

 平成研はかねてより安倍支持を表明している。が、分裂騒動を起こした参議院側は今のところ、立場を明確にしていない。

「参院平成研は現在、石破派より多い31人もいますし、その中の1人は石破派にも所属しています」(同)

 さらに、

「彼らが派閥の領袖に推している竹下亘総務会長は昨秋、党執行部の人間としては珍しく石破氏のパーティーに出席。あいさつで石破氏にエールを送る一方、石破派議員たちには、“何年干されても(石破氏の応援を)やるぞという熱気を感じない”と、活を入れていました。石破氏との相性は悪くない」(同)

 もし、彼らから支持を取り付けられれば、推薦人も確保でき、さらに他の反安倍議員も取り込みやすくなる、というわけだ。

 うまく“おこぼれ”に与れるか――。

週刊新潮 2018年2月8日号掲載

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