団体戦回避の羽生結弦、メダルの可能性は 90日間「リハビリ」の内幕

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 2月9日の開幕迫る、2018年平昌五輪。フィギュアスケートの羽生結弦(23)は「団体戦」を避け「個人戦」だけに絞ることが明らかになった。その演技が見られるのは16日のSP(ショートプログラム)から。金メダルへの大技ジャンプは、果たして――。

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 羽生の団体戦回避で、コンディションが予想以上に良くないのではとの憶測が一気に広がることにもなった。昨年11月の公式練習で転倒し、右足関節外側靭帯損傷で全治3~4週間とされ、翌月には回復が遅れているとのコメントが発表されている。

 90日以上にわたりマスコミ完全シャットアウトのリハビリ生活を送っていた羽生だが、

「日常生活に支障がないレベルにはほぼ3~4週間で回復します。でも、フィギュア競技ができるようになるまでには2~3カ月は必要です」

 と解説するのは、スポーツ医学に詳しい、帝京科学大学の渡會公治特任教授である。

「初めの最低1週間は絶対安静。その後、約3週間かけて、痛めた靭帯に力がかからないようにしながら荷重運動をしていきます。例えば、ギプスやブレースと呼ばれる装具を足首に付け、スクワット運動を行ったりする」

 その次の1カ月からは、ギプスやブレースをテーピングに換え、従来のスケートの練習を再開した……と渡會特任教授は見るが、現在の羽生の状態はどうなのか。

「万一、ジャンプの着地に失敗して足首を捻ったりすれば、弱っている靭帯にダメージを与え、演技が再度できなくなる恐れがある。だからこそ、団体戦を回避し、ぶっつけ本番で個人戦に挑戦することにしたのではないでしょうか」

 元プロスケーターの佐野稔氏に聞くと、

「羽生くんは、スピンやステップなどの完成度が高く、表現力も優れているため、ジャンプ以外のところでも、かなりの高得点が見込める」

 と、2連覇達成の可能性について言及する。

 2月7日発売の「週刊新潮」ではこのほか、報道関係者の証言と併せ、メダル獲得の公算について報じる。さらに宇野昌磨の祖父の“願掛け”や小平奈緒の“足長おじさん”の存在など、8頁にわたって平昌五輪を特集だ。

週刊新潮 2018年2月15日号掲載

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