発掘“大正2年”ホームムービーが撮っていたもの
1913年というから大正2年、漱石が『行人』を書いていた年、この人、阿部正直(まさなお)は手ずからホームムービーに富士山を収めていた。
1月30日から3月4日まで、東京国立近代美術館フィルムセンターで「発掘された映画たち2018」と題した企画上映が行われる。
「企業はともかく、この時代、最新技術であった映像機器を個人で持てたのは、そうとうの資産家です。彼らが何に興味を持ち、どんな映像を残していたのかは興味深いですよ。たとえば“雲の伯爵”こと、阿部正直さん。...