ジェンダーの壁を超えて“人間”としての生き方を描いた「アンナチュラル」第3話
「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)で知られる野木亜紀子が手がける法医学ミステリー「アンナチュラル」。放送開始後、そのテンポの良さ、構成の巧みさで多くのファンを獲得している。
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物語は、架空の国立機関「不自然死究明研究所(UDIラボ)」が舞台。法医解剖医・三澄ミコト(石原さとみ)、臨床検査技師の東海林夕子(市川実日子)、所長の神倉保夫(松重豊)ら、死因究明専門のスペシャリストたちが活躍する。ラボのメンバーでひときわ異彩を放つ、冷徹だが優秀な中堂系(井浦新)、バイトの医学生、久部六郎(窪田正孝)ら魅力的な俳優陣が揃う。
第3話では、ラボにて半年前に解剖した料理ブロガー主婦の女性の殺人事件公判の様子が描かれた。大きなテーマとしては「女性に対する社会の目」に鋭く切り込み、「逃げるは恥だが役に立つ」などで、コミカルな作風の中にも女性の自立に対して独自の視点を盛り込むことで多くの支持を獲得した野木亜紀子の思想が存分に伝わるものだった。
妻殺しの犯人として逮捕されたのは夫の桜小路要一(温水洋一)で、ミコトは検事の烏田守(吹越満)に要請され、検察側の証人として法廷に立つことになる。しかし、裁判の場で被害者の傷痕のかたちから、現場で発見された包丁が凶器であるという検察の主張を疑いはじめたミコトは、今度は弁護側の証人に回ることになる。
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