豪栄道を破壊した白鵬のエルボースマッシュ 貴乃花が明かした“卑怯な特注サポーター”
豪栄道を「破壊」
その反則技がいかに危険なシロモノかは、取組の映像を見れば一目瞭然である。
例えば、2016年の夏場所。白鵬のエルボースマッシュの餌食になったのは関脇の勢(いきおい)だった。立ち合い、白鵬はまず左の張り手を出し、次の瞬間、勢の左頬あたりに自らの右ひじを力任せにぶつけた。両の手を虚空に泳がせながら、腰から崩れ落ちた勢は、軽い脳震盪を起こしたのか、しばらく立ちあがることすらできなかったのである。
さらに、同じ場所で白鵬は大関豪栄道を「破壊」してもいる。右ひじをもろにくらわせ、左眼窩内壁骨折を負わせたのだ。
豪栄道の母校、埼玉栄高校相撲部の山田道紀監督が嘆息する。
「豪栄道がやられた時は“あー”と思った。横綱の相撲としては見苦しい。昔の横綱は相手を壊すような相撲はとらなかった」
(下)へつづく
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