石原さとみ主演「アンナチュラル」から読み解く“女性像”と“生きる力”の鍵とは
息もつかせぬ展開で視聴者釘付け・第1話
第1話では、原因不明の突然死をした男の死因を探った。急性心不全と診断された男について、ミコトたちは彼の勤め先や、交友関係を洗いながら、彼と別の女の関係を疑った恋人・馬場(山口紗弥加)による毒殺を疑い始める。しかしドラマは思わぬ展開を見せ、男はサウジアラビア出張がキッカケでMERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスに感染していたことが発覚する。
ここからが脚本・野木亜紀子の息もつかせぬ展開の腕の見せ所で、実は男はサウジアラビアではなく、日本の病院で院内感染し、死亡したのだった。院内感染の証拠を掴むため、中堂のアドバイス(とも言えないような素っ気ない物言い)で、久部のバイクの後ろに乗り、病院で直近に亡くなった患者の葬儀場へ走るミコト。スピードを出す場面で久部がぎゅっとミコトの手を握ったシーンに思わず、不謹慎ながらも、ときめいてしまった……。
院内感染が発覚した病院の院長は謝罪および辞任。馬場はただ、事件の経緯をなすすべもなく見守り、悲しみにくれていたが、院長の謝罪により恋人の名誉回復がなされ、煙草をふかした。その馬場の姿はめちゃくちゃカッコよかった。近年のドラマシーンでこれほどカッコいい、しかも女性による喫煙シーンがあっただろうか。
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