大鵬の孫「納谷」を父貴闘力が語る 「ガチンコで強くなれ」

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 血は水より濃いという。昭和の大横綱である大鵬を師と仰ぎながら、横綱道を踏み外した白鵬。ならば、擬制の師弟関係より、真の血のつながりに期待する以外あるまい。今場所、前相撲デビューを果たした大鵬の孫の納谷(17)。3連勝で終え、「血の濃さ」を見せつけた。そんな彼を育てた父親が、「複雑な過去」は措(お)き、息子について語る。

「俺が喋ったら、別れた妻に『あんたは出しゃばるな』って怒られちゃうよ」

 こう言いつつも、我が息子である納谷の活躍に目を細めて喋り出したのは元関脇の貴闘力(50)だ。

「そりゃやっぱり、(納谷に)大鵬親方の血が入ってるからいいんじゃないの!」

 納谷は大鵬の三女の美絵子さんと貴闘力の間にもうけられた男4兄弟の三男。188センチ、166キロの体躯に恵まれ、埼玉栄高校時代には国体で優勝。「血」と「実績」を引っ提げて堂々の角界入りを果たした。

 彼の実父である貴闘力は8年前、野球賭博に関与していたため日本相撲協会から解雇され、その余波で離婚。以降、息子とは離れて暮らしているが、それまでの「育児」についてこう振り返る。

「大鵬親方に一番似ていたのは長男。身長も2メートルくらいある。でも、ちょっと厳しく育てたのが良くなかったのか、相撲はやりたくなくて、プロレスラーになりたいと言う。仕方なく、長男は初代タイガーマスクの佐山聡さんに預けたんだけど、だから下の子たちにはあんまり相撲を押し付けず、どうしても本人たちがやりたいって言うからやらせてみただけなんですよ」

「東京家族ラボ」主宰で子育てに詳しい池内ひろ美氏曰く、

「得てして、親の期待を一身に背負わされた長男は厳しく育てられ、失敗を恐れて萎縮してしまう。二男以降はその期待が低い分、自由に育ち、結果としてチャレンジ精神が必要な創業者やアスリートとして成功することが多いんです」

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