茂木大臣、有権者に線香配布の公選法違反 過去には議員辞職の例も
茂木大臣が尻から煙の「買収線香」(上)
衆議院手帖、香典、新たに判明した線香配布。「もり・かけ・スパ」の3点セットと並び、1人で3つも急所を抱える茂木敏充大臣は国会最注目だ。有権者の心を買収した結果、尻から煙。それはかつて、小野寺防衛大臣を公民権停止に追い込んだ絶望の火種でもある。
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〈「金があって、選挙で丸がついて、信用もある。これをつなげた名前の金丸信がここまで来たことに意味がある」〉
与党重鎮を40年に亘ってウォッチしてきた元日経政治部長・岡崎守恭氏。その著書『自民党秘史』には、金丸信元自民党副総裁のことばがこう引かれている。
金丸氏が草創メンバーである経世会の流れを汲む額賀派。「オレはここのナンバー2」と、自分以外は誰も認めてくれない茂木氏(62)が2016年に集めたカネは1億5655万円で、安倍首相を凌いで全閣僚中トップ。先の衆院選でもライバルをダブルスコアで圧倒して9回連続当選と、「金・丸」は確かに十分だ。しかし、「信なくば立たず」と胸を張って言えるか否か。これからそれを見て行くことにしたい。
昨年8月に発足した安倍改造内閣の最重要課題「人づくり革命」。本誌(「週刊新潮」)は、これを担うことになった大臣の公選法違反について重ねて報じて来た。具体的には衆議院手帖の無償提供・香典配布問題であり、茂木陣営の弁明の変遷や回答の破綻などは後ほど振り返る。まずは、ここにきて浮かび上がってきた「新盆で線香を配布していた」事実から触れてみよう。
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