“敬遠は申告”“二段モーションOK”で野球はどう変わる?

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 1月11日、プロ・アマ合同の日本野球規則委員会が行われ、野球規則が改正された。

 大きな変更が2点。

 まず1つは「故意四球を申告制とする」。つまり、敬遠をする際に捕手が立ち上がり、投手が緩いボール球を4球投げる、というシーンがなくなる。

「昨季からアメリカで導入済みの規則です。時間短縮が目的ですが、“ドラマ性が失われる”との批判が少なくありません」

 と大手紙デスクが語る。

 過去に巨人・クロマティや阪神・新庄剛志が敬遠球を打ってサヨナラヒットを放ったり、昨年のヤクルト-阪神戦のように敬遠球が暴投となって決勝点となったり、という“ドラマ”がなくなってしまうのである。

「投手にとってはリスクが減る有難い改正ですが、ファンにとってはヤジる機会が減る残念な改正です」

 2つめは“二段モーション”を反則とする条項の削除。こちらも、

「アメリカのルールに合わせるため。2年後に東京五輪もあり、国際基準すなわちアメリカが決めたやり方に従うことは不可避です」

“二段モーション”といえば昨季、西武の菊池雄星が審判に指摘されて物議を醸したのが記憶に新しい。

「シーズン中に投球フォームを変えた雄星も悪かったとは思いますが、アウトかセーフかの線引きが曖昧なのも問題でした。二段モーションは打者のタイミングを外せるので、敬遠申告制と同様、投手側に有利な改正です。2月から始まる春季キャンプでは、二段モーションに取り組む投手が続出しそうですよ」

 ペナントレースの勢力図も一変するか。

週刊新潮 2018年1月25日号掲載

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