海外で「秋田犬」ブーム! 保存会会長は「中国のニセモノ」に激怒

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日本が誇る文化

 秋田犬は、日本犬として初の天然記念物であり、なかでも唯一の大型犬だ。いかにも日本犬らしい姿形は、日本の誇りでもある。

 とはいえ、遺伝子が狼に近いといわれる秋田犬も、人間が飼い慣らし、作りあげた動物でもある。秋田犬保存会が誕生したのも、大正期に闘犬で土佐犬に勝つために改良され、純粋な秋田犬が減ったためだ。

 戦時中には軍隊の毛皮用に使われ、絶滅寸前にまでなった歴史だってある。そこまでして、純粋な秋田犬に拘る理由はなんだろうか。

「世界中から賞賛される秋田犬は、日本の武士道にも例えられるほどで、いまや日本人が創り上げた文化、伝統でもあるのです。日本ブランドの1つとして考えることもできる。中国から生まれた“ニセ秋田犬”が日本に入ってくることはあり得ませんが、中国から秋田犬好きの欧州などへ輸出される可能性はある。それは日本ブランドが汚されることにほかなりません。ですから、その対策はしっかりしなければならないのです。“たかが犬”やけど、“されど犬”なんですよ」

 中国には「ハチ公」を映画化する予定があるとも報じられている。実現すれば、さらに秋田犬の人気は高まることになる。必然的にさらにニセモノも増えるだろう。

 遠藤会長は“ニセ秋田犬”対策を進めつつも、5月にロシアを訪問する安倍首相に、プーチン大統領の愛犬「ゆめ」に、お婿さんを連れていってもらえないかと画策中である。

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週刊新潮WEB取材班

2018年1月27日掲載

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