米国人修理工が遺した資産9億円! 「だからアメリカ株が買い」の真贋

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ディフェンシブ銘柄

「加えて、アメリカ企業は配当が高いのが特徴です」

 とは国際ファイナンシャルコンサルタントの荒川雄一氏だ。東証1部上場企業の平均的な配当利回りは1%台なのに対してアメリカ株は2%強(ダウ平均)、大企業であっても5%、6%といった銘柄はゴロゴロしている。

「リタイアした私の友人にも配当を目的にアメリカ株投資をしている人がいます。『ディフェンシブ銘柄』と呼ばれるのですが、ボーイング社や、AT&Tといったインフラ関連の株を安い時に買って、売らずに少しずつ買い足してゆく。もちろん、東電のような例もありますから、分散投資が基本です」(同)

 アメリカ株はネット証券から買うことができる。たとえばマネックス証券では約3000銘柄、SBI証券では1000銘柄以上の外国株を扱っている。

「個別の株は知識が必要なので、分からないという人は株価指数に連動するインデックスファンドを買うのが手っ取り早い。ネット証券からはNYダウのほか、ナスダック、S&P500といった代表的な株価指数に連動するETF(上場投信)を買うことができる。日本の会社が運用しており、日本円で買えるので為替手数料もかかりません」(前出の深野氏)

 大事なことは、積立で行う定額投資にすることだと、深野氏。「つみたてNISA」を利用すれば、利益や配当に税金がかかることもない。

週刊新潮 2018年1月25日号掲載

特集「人生の終盤は天国か地獄か 『盤石の老後』を生むお金『五訓』」より

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