元顧客も怒る「はれのひ」の裏切り 社員の引き抜き、近所に競合店…
同級生が振り返る篠崎社長
現在、「はれのひ」の店舗があった横浜市や東京都八王子市などには被害者から800件近い相談が寄せられ、その被害額は約2億8000万円に上っている。すでに、神奈川県警や警視庁などは詐欺容疑を念頭に、被害者からの聞き取りを開始したという。
もはや、篠崎社長に捜査の手が伸びるのは時間の問題だが、一体、どのような人物なのか。
出身は、茨城県日立市。1982年に、日立第一高校の定時制を卒業している。
同級生が振り返る。
「篠崎はいつも、ギターを担いで、学校に来ていました。髪型も、フォークソングが好きな人がするようなセンター分けのおかっぱ頭。一度、教室で作詞作曲したという自前の歌を披露したこともあった。学生時代は、中肉中背でしたが、ニュースで流される写真はかなり太っていたし、基本、影の薄い男でしたから、最初、あの篠崎だとは気づきませんでした」
家族は、両親と妹の4人だったという。
「父親は牛乳配達の仕事をしていましたが、20年くらい前に止めたようでした。篠崎は高校を出ると、地元にはほとんど寄りつかなくなり、顔を見かけることもなくなった。そのうち家族も日立を離れていき、実家はだいぶ前に取り壊され、いまでは駐車場になっています」(同)
[2/4ページ]