古民家、あぜ道、蕎麦畑…飛騨古川の「当たり前の日常」が外国人に人気なワケ──外国人が熱狂するクールな田舎の作り方(3)
インバウンド・ツーリズムによって地域の課題解決を図り、実際に多くの外国人旅行者の来訪と、事業の担い手となる移住者の増加につなげたSATOYAMA EXPERIENCE。そのサイクルは徐々に回るようになってきたにせよ、地方の衰退という現実は否応なく進んでいるのも事実だ。雪国飛騨の秋には、伝統的な古民家の解体現場にしばしば遭遇する。人口がゼロになっていく集落もある。
525日間の世界旅行を経験して日本の素晴らしさを発見したからこそ、「多くの価値を継承してきた日本の田舎に住む」と決めて飛騨に移住した株式会社「美ら地球(ちゅらぼし)」代表の山田拓氏にとって、それは「自分自身の移住の意味が失われる」ような事実だった。...