“小遣い”なら「iDeCo」、投資を学ぶなら「つみたてNISA」 賢者の選択

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厳選された投信

 一方、今年1月から始まった「つみたてNISA」は、上限で毎年40万円を20年間、積み立て投資するという制度だ。「iDeCo」のように所得控除はないが、20歳以上なら年齢制限はない。利益にも課税されない。

 もちろん、値下がりのリスクもあるが、

「つみたてNISAの対象になっている投資信託は、昨年末で135本ですが、これはかなり厳選されています。日本には6000本ぐらいの投資信託があると言われていますが、ダメなものを金融庁が除去して選んでいるので比較的失敗しにくい。手数料も1・5%の投資信託が多いなか、つみたてNISAで買える投信は0・2%ほどと良心的です」(山崎氏)

 また、「つみたてNISA」は、安いものだと月100円からでも投資できる。

 前出の横川氏が言う。

「老後の資産運用で一番ダメなパターンは退職金を1000万円貰ったとして、その金をまるごと運用に注ぎ込んでしまうことです。運用もスポーツと同じで練習が大事。つみたてNISAは、運用の練習には持って来いです」

 手堅く“小遣い”を稼ぐなら「iDeCo」、投資を学ぶなら「つみたてNISA」である。

週刊新潮 2018年1月25日号掲載

特集「人生の終盤は天国か地獄か 『盤石の老後』を生むお金『五訓』」より

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