記者クラブから抗議も 「二階幹事長」会見“2減”問題

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「改めて明けましておめでとうございます」

 5日、自民党の二階俊博幹事長(78)が党本部の記者会見で行った新年の挨拶。実はこの場が二階氏と記者クラブの火種になっていた。

「先月中旬、幹事長室から記者クラブに、ある通告があったのです」

 と、自民党担当記者。

「現在、週に3回から4回行われている二階幹事長の定例会見について、そのうち月に2回を萩生田光一幹事長代行に交代するというものでした。会見は幹事長の考えを知る貴重な機会にもかかわらず、交代の理由については何の説明もない。先月下旬、承服できない、と記者クラブから幹事長室に抗議を入れました」

 なぜ変更を申し出たのか、憶測を呼んでいる。

「二階さんが面倒臭がっている、周囲が不規則発言を恐れている、とか、高齢による負担軽減ではないかとも言われています」(同)

 昨年9月からは、冒頭発言を小泉進次郎副幹事長に任せるなど、二階氏の発言時間が減っているのも事実。

「最近では、数字などの言い間違いが目立ち、訂正することもしばしば。足も引きずっていて、年齢による衰えを感じることが多くなりました。そこへ今回の問題。いよいよ任に耐えきれないのかと、秋の総裁選後の人事での幹事長交代を囁く人もいます」(同)

 とはいえ、自民党関係者は首をかしげる。

「二階さんが安倍3選を打ち出したのも“俺を幹事長に留任させろ”ということ。二階さんはいずれ、息子に和歌山の選挙区を禅譲するつもりですが、参院議員の世耕弘成経産相が地盤を狙っている。それを防ぐには、幹事長に留まることが第一。自分からは職を降りませんよ」

 尻尾をみせる、狸親爺――。

週刊新潮 2018年1月18日号掲載

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