キムタクのキワモノCM出演に業界騒然 売り方がジャニーズ事務所の難題に

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暗黙の格付け

 広告業界に詳しいジャーナリストが解説する。

「CMは、単に商品をPRするだけでなく、企業そのもののイメージに直結します。とりわけ、最近はネットの発達によって、視聴者からの抗議が直接表現され、アッという間に“炎上”するということがあり得るようになりました」

 そのため、企業はCMキャラクター選びに、リスクを避けようとする傾向が強まっているという。

「視聴者から反発を招きそうなタレントは、リスクと受け取られるわけです。その点、キムタクはSMAP解散のゴタゴタで、ネガティブなイメージがついてしまった。かつて、彼は、サントリーやニコン、森永製菓といった大企業のCMに出ていました。企業がタレントを選ぶ一方で、タレントも出演するCMを選ぶ。企業と出演タレントの間には、暗黙の格付けのようなものがあります」(同)

 それなのに、キムタクがキワモノCMに出たのには2つの理由があるという。

 芸能関係者が話す。

「一つは、元SMAPの3人の人気は衰えを見せていないのに、キムタクはSMAP解散の元凶だと猛バッシングされ、極端に露出が減った。そのため、キワモノといえども健在ぶりをアピールする必要があったのです」

 もう一つは、ネット嫌いのジャニーズ事務所が、その方針を転換したのではないかという。

「これまで、ジャニーズは、タレントの写真を新聞や雑誌に載せるのは了承しても、ネット版の方はダメという方針を一貫して取ってきました。ですが、元SMAPの3人が出演したネット放送の『72時間ホンネテレビ』が大好評を博した。それに対抗するため、キムタクがネット企業のLINEに接近するしかなかったという理由があるのではないでしょうか」(同)

 飯島三智マネジャーがいなくなって、キムタクの今後の売り方を戦略的に考えられる人間が不在の状態。CMも含め、キムタクをいかに生き残らせていくかが事務所にとって一番の難題になっている。

週刊新潮 2018年1月18日号掲載

ワイド特集「始末に困る人」

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