AKBから覇権奪取も… 「乃木坂」「欅坂」に迫り来る“2つの危機”

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そんな坂道の2018年問題

 ……と勢いづく坂道だが、別の記者からはこんな冷静な分析が。

「乃木坂に関していえば、かねてよりファンの間で囁かれてきた白石の卒業が懸念事項です。写真集のバカ売れが話題になっていますが、逆にいえば個人としてもやっていけることが証明されてしまった。今年中の卒業の可能性がますます高まり、そして白石が抜ければグループの大きな穴になる。仮に卒業した場合、誰がグループの“顔”に代わるかといえば……現状では見つからないですね。例えば齋藤飛鳥(19)は白石とほぼ同じタイミングで写真集を出し、こちらもロングセラーを続けてはいるものの、白石の写真集とは雲泥の差の売り上げ。西野七瀬(23)は放送中のドラマ『電影少女』の主演で注目をされていますけれど、SNS上でドラマの感想をひろうと“あんまり可愛くない”とアイドルとしての評判はイマイチ。そのほか、一昨年に加わった3期生を含め、白石の枠を埋めるほど育ってはいません」

 1人抜けるとグループが危機、というのは欅坂も同じ。こちらの場合は、紅白で体調不良、そして1月13日に右腕負傷で全治1カ月が発表された平手友梨奈(16)が問題だという。

「そもそも欅は“平手ありき”のグループになっている点がファンの間でも危惧されていました。『不協和音』も彼女の『僕は嫌だ!』の叫びなしでは成立しないし、平手が出られないからこそ、月末からの開催が予定されていた武道館公演が、欅坂からアンダーグループの“ひらがなけやき”こと『けやき坂46』の単独公演に代わってしまったわけです」

 ダークなイメージで売る欅坂だが、少なくとも彼女に関しての“闇”はホンモノらしく、

「紅白のリハーサルでは、ホールの壁に突っ伏して誰とも会話していませんでしたから、年末に体調が悪かったのは本当でしょう。さらにいえばこの時、他のメンバーやスタッフを寄せ付けまいとする負のオーラが凄かった。ファンからは“平手はメンバー間でハブられている”といわれていますけれど、こういう部分が周りを引かせているんじゃ、とも感じましたね。彼女の精神的な不安定さを招いているのは、運営側が酷使しすぎというのもあると思いますよ。14歳で愛知県から上京して以来、ずっと寮生活で仕事漬け。その上、秋元さんからは過度な期待をかけられて、参っていると聞きます。欅坂も、平手が長期休養ともなれば、長濱やキャプテンの菅井友香(22)では代役がききませんよ」

 ……と、ここまでの記者諸氏の解説を聞いても、読者の多くは乃木坂の白石、欅の平手、くらいしか顔と名前が一致しないところだろう。そう思えば、“あっちゃん”や“ともちん”“ゆきりん”とあだ名ですら分かるメンバーが揃っていたAKBって、凄かった。

週刊新潮WEB取材班

2018年1月20日掲載

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