キムタク主演「BG~身辺警護人~」のスタート前に他局Pが“不吉な数字”を指摘

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「アイムホーム」再放送で失敗

 こうした状況を冷ややかに見るのは他局プロデューサーだ。

「その昔は『自分が主役でも番宣に出ない』という美学がキムタクにはあったんですけど、そうも言ってられない。テレ朝だって赤字覚悟でやっているんでしょう。映画やドラマで主役を張れる江口と上川を脇に使っていますが、彼らだって1話200万円近くのギャラが発生するはず。キムタクは300万円くらいでしょう。ほかにも売れっ子が多いですからね、キャステングだけでも相当な額です。これだけ力を入れていれば、初回(の視聴率)は15%くらいはいくのではないでしょうか。みんな興味はあるでしょうから。ただ、例え20%いったとしても、キムタク1人の手柄にはならないところが、ちょっと可哀想な気もします」

 それでもまだ足らないと思ったのか、テレ朝は昼間の再放送枠に、キムタク主演の「アイムホーム」を持ってきた。15年に放送された同作は、それまでの型破りの辣腕検事(「HERO」フジテレビ系)や脳科学者(「MR.BRAIN(ミスター・ブレイン)」TBS系)などヒーロー路線から一変、事故で記憶を失ったサラリーマンで、初の父親役に挑戦した意欲作という触れ込みだった。妻役には上戸彩(32)を起用して平均視聴率(以下、ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)は14.8%。大健闘と言っていいはずだが、キムタク主演で15%以下は、人気凋落の象徴とまで言われた。それでもこの作品にせざるを得なかったのは、テレ朝にはキムタク主演の連ドラが、これ以外ないのだ。

「それでも最終回には19%を叩き出したのですから、腐ってもキムタクと言われたものです。しかし、この再放送は失敗だったかもしれません。昼14時枠ですぐ後には『相棒』が続くのですが、この差が歴然としているんです。1月8日の『アイムホーム』初回の視聴率4.7%に対し、『相棒』10.4%、以後9日3.3%:6.9%、10日4.0%:7.1%、11日3.1%:5.3%といった具合です。ちなみに昨年(2017年)末の14時枠は『DOCTORS〜最強の名医〜』でしたが、12月29日は7.0%。これらの時間帯の視聴者層はF3(50代以上の女性)、M3(50代以上の男性)、そして学校から帰ったティーン世代が見るわけですが、これらの視聴者はキムタクを求めていないことが露呈してしまったわけです。新ドラマに放送開始を前に、テレ朝もこの数字は気にしていると思います」

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