北朝鮮の「お尋ね船」を釈放… 日本のお粗末な制裁に元「国連捜査官」が警告
北朝鮮制裁が「骨抜き」の実態――古川勝久(下)
経済制裁を科されているにもかかわらず、なぜ北朝鮮はアメリカを驚かす兵器の数々を開発することができるのか。元「国連捜査官」の古川勝久氏が、骨抜きにされている制裁の実態を明かす。そこには、霞が関の縦割り行政の弊害も影響していると、古川氏は指摘するのだ。
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例えば12年8月25日、東京・品川区の大井埠頭でコンテナ貨物船への貨物検査が行なわれた。貨物船は北朝鮮からミャンマーに向け航行中であり、積荷は「アルミニウム、銅、電化製品、鉄製品」などと申告されていた。...