「浅野ゆう子結婚」を浅野温子が祝福 ドラマ「抱きしめたい!」を布施博が振り返る
結婚より女の友情を取る
男女雇用機会均等法が施行されたのは86年。経済力を付け、自立した女性がどんどん増えた時代である。
「そんな時代背景も番組作りに影響があった。それまで女性は結婚すると、会社で花束を渡され寿退社が当り前でした。女の友情も、結婚の前では簡単に崩れるという現実があった。でも、これからの女性はどんどん社会に出て行く。彼女たちは、ひょっとすると男よりも女の友情を取るようになるかもしれない。あのドラマも最終的に男を捨てて、女友達を取るという友情ドラマです。高視聴率を取れたのも、このストーリー展開が女性視聴者の共感を得たからだと思います」(同)
次の時代を体現する女優としてキャスティングされたW浅野だったが、実際は雰囲気も性格も全く違う。
共演した布施博(59)が証言する。
「ゆう子ちゃんは礼儀正しく、色気もあっておしゃれ。いつも女優を意識した身だしなみをしていた。一方、温子ちゃんは男っぽくてさばさばしている。着るものも、いい意味で適当。代官山をサンダル履きでプラプラ歩いているのを見たことがあります。あの時の現場の雰囲気がよほど気に入っているのか、今でも俺を呼ぶ時は、役名の『銀平』のまま。『銀平、久しぶり!』って言いながらハグする。ゆう子ちゃんは、『布施さん』と呼んで握手するような方です」
先の河毛氏に聞くと、
「僕の中で温子さんは、アスリートみたいな印象です。彼女はご自分で太りやすい体質と思っているようで、撮影に入っている時はあまり食べない。お酒も一切飲みません。すごいストイックに節制して現場に入る。まるで試合前のボクサーのようでした。ゆう子さんはその辺は大らか。生活は生活として楽しみながら仕事をしていた」
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