300種類が競う京王百貨店「駅弁大会」マニアが絶賛「知られざる名品」は?
逆転の発想で美味しい駅弁をゲット
少なくとも首都圏の人間には「新春の風物詩」と化した感もある。今年も東京・京王百貨店の新宿店で「第53回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が1月10日から開催されている。
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公式サイトでは、3つの「対決」を大きく宣伝している。
【新作牛肉駅弁対決】
●米沢牛 伝統の百年焼肉弁当(山形県/米沢駅):1500円(※以下、税込)
●酒乃蔵 牛肉弁当(兵庫県/神戸駅)1500円
●熊本あか牛と鹿児島黒毛和牛の牛肉めし(鹿児島県/出水駅):1500円
【海の幸 焼き対決】
●焼きかにめし(福井県/福井駅):1380円
●焼き夫婦あなごめし(広島県/広島駅):1300円
【人気の海鮮 ウニ対決】
●うに貝焼き食べくらべ弁当(福島県/いわき駅):1380円
●香ばしのりとうにごはん(岩手県/一ノ関駅):1100円
●まるごと雲丹と本ずわいのっけ飯(北海道/小樽駅):1480円
注目度が高いのは、【1】牛肉や海の幸といった高級食材を使った駅弁、【2】東京から遠く、美味しい食材の豊富なイメージのある製造・販売地の駅弁――のようだ。
しかし、1度でも足を運ばれた方はご存じだろうが、そういう弁当は整理券の入手や行列の苦労が馬鹿にならない。売り切れも早い。ちなみに昨年(2017年)大会での売上個数ベスト3は、
第1位:いかめし(北海道/森駅)
第2位:三昧牛肉どまん中/牛肉どまん中(山形県/米沢駅)※2弁当の合算販売個数
第3位:佐賀牛ロールステーキ&カルビ弁当(佐賀県/武雄温泉駅)
だった。やはり「牛肉」と「海の幸」、「東京から遠い駅」という条件を満たす。
苦労して人気駅弁を購入しても、それだけでは終わらない。4人家族なら、バラバラに5個ぐらいを購入し、シェアして食べたいと考える購入者が多いからだ。「あと1個を探さないと」と“駅弁難民”状態で疲弊している客も目立つ。
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