日馬富士はアイスピックを握りしめ… 協会が“抹殺”しようとした「貴乃花報告書」の驚くべき内容

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“診断書は出さなくて良いと協会幹部から…”

「巡業部長としての務めを果たしていないと批判されていることに対しては、“私はきちんとやっている。報告すべきことはFAXなどで報告している”などと書かれています」

 そう話すのは、報告書の内容を把握している貴乃花親方の支援者の1人。

「事件について協会に報告しなかったと言われていることについては、“警察から協会に報告してもらうよう頼んだ”と記されている。親方には、事件について協会に報告する意思があったということになります」

 貴乃花報告書では、貴ノ岩の症状について〈右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い〉と記した診断書を作成した済生会福岡総合病院の医師にも言及されている。この医師は、騒動発覚後、相撲協会を通じて〈(貴ノ岩は)重傷ではなかった〉などとするコメントを発表。おかげで診断書の「偽造疑惑」まで囁かれることになったが、

「患者の情報を、第三者である相撲協会に流すのは医師としての倫理に反する行為で、医師法違反に当たるのではないか、と貴乃花親方の報告書には書かれています。また、冬巡業を休場した貴ノ岩の診断書を提出しなかったことについては、“診断書は出さなくて良いと協会幹部から了承をもらっていた”とありました。“違反にあたる行為は何らしていない”と」(同)

 無論、貴ノ岩の現状についての記述も貴乃花報告書には登場する。

「英雄である日馬富士を引退に追い込んだ、とモンゴル本国で批判され、悪者にされていることを気に病んでおり、精神的にダメージを受けている、とのことです。ただ、体調については大方回復しつつある、とも記されています」(同)

 実際、貴ノ岩のタニマチによると、

「12月23日の夜に久しぶりに貴ノ岩本人と電話で話しましたが、“もうすぐ退院できる”と話していました。ただ、“体力が落ちてしまっています”と心配してもいましたね」

 そして、その貴ノ岩が被害者となった肝心の「暴行事件」について、貴乃花親方の報告書には驚くべき記述がある。

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