殺人、放火、性犯罪、監禁、覚醒剤……「朝日新聞」販売店従業員の驚愕事件簿

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窃盗集団に薬物汚染

 14年の事件は7月、朝日新聞は「元ASA従業員を逮捕 渋谷の93歳女性殺害容疑」と報道。同年12月には判決が下り、「元ASA従業員に懲役19年の判決 渋谷の93歳女性殺害」との記事が紙面に載った。販売店を辞めてホームレス状態になった被告(50)が、被害者女性に泊めてもらおうとしたところ、断られて殺害したという事件だった。

 放火も報じられている。「元ASA従業員、懲役15年の判決 板橋、女性死亡の放火」(15年7月/朝日新聞)という事件だ。「元」とあるが、犯行時は配達員として勤務していた。酒に酔い、複数の箇所で放火。うち1件が住宅を全焼させ、80代の女性が死亡してしまった。

 次は、販売店の従業員が“犯罪集団”だったという事件だ。初報は07年9月。朝日新聞は「新聞販売所長ら監禁致傷の疑い 三重、5人逮捕」と伝えた。

 この事件は新聞配達員の少年(16)が「新聞代の集金約15万円を持ち逃げした」とし、販売店主(40)と店長(26)ら男5人が棒で殴るなどして監禁。監禁致傷容疑で逮捕されたというものだ。

 これだけでも呆れるしかないが、何と捜査は終わらない。翌10月に5人のうち22歳の元新聞配達員がひったくりの窃盗容疑で、更に中華料理店から現金25万円を盗んだ疑いで32歳の元配達員と、監禁致傷事件の被害者であるはずの16歳少年の2人が逮捕されてしまったのだ。

 もう被害者も加害者もあったものではない。犯罪集団が単に仲間割れしたように思えてくる。これが全員、販売店で仕事をしていたというのだから恐れ入る。

 販売店が薬物に汚染されている実態も垣間見える。07年11月には「ASA所長、覚せい剤所持容疑で逮捕 東京・三鷹」(朝日新聞)、12年6月には「朝日新聞元販売店員 覚醒剤使用容疑逮捕=東京」(読売新聞)と報じられた。

 知能犯もいる。08年7月に朝日新聞が「元朝日販売所長 詐欺容疑で逮捕 田無署」と夕刊に掲載した。ビール券4万枚(約2000万円相当)をだまし取った疑いという。また、金額が大きい事件としては「保険会社から計9千万円詐取容疑 朝日新聞元販売店員ら逮捕」(10年5月/共同通信)というのもあった。

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