殺人、放火、性犯罪、監禁、覚醒剤……「朝日新聞」販売店従業員の驚愕事件簿

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新聞不祥事から透ける“業界の闇”

 メディアの場合、自社の関係者が引き起こした不祥事も、自分たちの手でニュースにする必要がある。もちろん、朝日新聞も例外ではない。

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 朝日新聞は1月3日、ネット上に「ASA従業員、殺人未遂容疑 SNSで出会った少女誘う」の記事を配信した。

《SNSで知り合った少女を自宅で殺害しようとしたなどとして、警視庁は3日、朝日新聞販売所(ASA)八王子東の従業員、斎藤一成容疑者(28)=東京都八王子市久保山町2丁目=を殺人未遂と未成年者誘拐、強制性交の容疑で緊急逮捕し、発表した。容疑を認め、「殺して欲しいと言われ、殺そうと思ってやった」と述べているという》

 白石隆浩容疑者(27)による「座間9遺体事件」の模倣犯と断言されても仕方ない。世論が容疑者に同情するはずもなく、記事を執筆した朝日新聞の記者、チェックを担当したキャップやデスクの苦渋や怒りは察するに余りある。

 だが、新聞社の場合、販売店の関係者が犯した不祥事は、独特の様相を帯びる。それはテレビ局や出版社には存在しない“新聞業界の闇”と言っていい。

 巷間、「新聞はインテリが作って、ヤクザが売る」と言われる。社会の木鐸の名に恥じない高邁な紙面を作成しても、洗剤をはじめ様々なサービスをつけなければ購読してもらえない。押し売り的な新聞勧誘をめぐるトラブルも後をたたない。こうした「理想を書き、景品で売る」という落差はメディアの場合、新聞業界で特に顕著だ。

 そのことは世論も熟知している。仮に朝日新聞の記者が殺人事件の容疑者として逮捕されたことを想像するだけでいい。反響は全く違うだろう。

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