中森明菜ディナーショーに行ってみた 自虐ネタに拍手喝采
ディナーショーという形で7年ぶりにファンの前に姿を現した中森明菜(52)が昨年末も各地でディナーショーを開いた。“30分で完売”のプラチナチケットだというが、いったいどんなショーなのか。
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「30分じゃないです。30秒で“売り切れ”でした」
と明かすのはファン歴25年の男性である。
「でも、カード決済に失敗した分が30分後に再販売されるんです。私はそれを知っていたので買えました。転売サイトでは18万円とかで売りに出されているのですからラッキーでした」
12月14日、記者は横浜ベイホテル東急で行われた明菜のディナーショーに潜入した。チケットの額面は4万2000円である。
500人超の客の男女比はほぼ半々で、年代は50代が最も多い。皆ばっちり着飾っている。
グッズ販売コーナーは長蛇の列。5500円也のパンフレット――明菜の近影が数カット載っているだけ――が飛ぶように売れる。総額2万円、3万円のお買い上げはザラである。
可もなく不可もないコース料理が終わると、会場が暗転。スクリーンにAKINAの文字が浮かぶ――いよいよ明菜の登場だ。
背中が開いた純白のドレスに、何やらジャラジャラと装飾を施した冠状のものをかぶっている。“アキナー!”の歓声が飛ぶ。まずは最新アルバムから2曲を披露。3年前の紅白歌合戦で晒した弱々しさはなく、しっかりした歌唱である。
〈皆さん、元気ですか?〉
明菜のトークが始まった。
“泣かないでー!”とファンの声。突飛な声援だが、
「去年は途中から明菜もファンも号泣でした」(同)
〈まだ2曲しか歌ってないから。泣いてないから〉
と明菜。会場は大爆笑だ。
ステージのティッシュを手に取ると、
〈お化粧取れちゃう。全部お化粧の力だから。ほっぺにティッシュ詰めてるの〉
で、またもや会場大爆笑。何曲か披露した後も、
〈この年でこれだけ歌って踊るのはキツいんだから〉
〈帽子脱ぎたいけど、帽子の跡が付いてるの。だから脱げない。50超えると大変なの。20の時とは違うの〉
と、明菜は自虐ネタでファンの笑いを誘うのだった。
最後に、ファンが目を潤ませながら一言。
「去年も今年も、これが最後と思って観てました」
飾りじゃないのよ涙は、ハッハーン!