コンビニコーヒーよりも安い! 1杯50円の価格破壊カフェに行ってみた

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貸し会議室予約サイトの宣伝

「そうですね。貸し会議室予約イトのスペイシーの広報宣伝のためのスペースですからね、今のところ採算は度外視です。夜間しか営業しないお店を、我々が昼間借りることは、お店にとってはこれまで1円にもならなかった時間帯がお金になり、我々にとっては安く借りられるという両者のメリットが一致したもの。人が来ることでお店にとってもPR効果はあると思います。なにより、貸し会議室予約サイトの弊社にとっては、これまでなかった実店舗での宣伝ができるメリットがあるんです」

 貸し会議室予約サイトとは、自社の持つ貸し会議室をレンタルするわけではない。予約の仲介手数料が利益となる。ホテル予約の“じゃらん”などがホテルを所有していないのと同様だ。

「弊社の貸し会議室は、首都圏を中心に3000軒あり、他社に比べ低価格なのがウリですが、まだまだ知名度が足りませんし、他社の価格で需要があるのなら、弊社も伸びる余地があると考えています。そのためにも、50円コーヒーをウリにスペイシーをもっと知って頂きたいんです」

 しかし、客が来なければそのメリットも活かせない。

「そうですね、いまは1日平均10~20人程度でしょうか。もっと外観的に認知されないとダメですね」

 安い喫茶店には喫煙目的で行く客も多いが、ここは禁煙。

「やはりそうですか。喫煙も考えた方がいいですね。もちろん他にも考えはあるんですよ。マッサージを常駐させてコーヒー以外で収益を上げるとか、マンガ読み放題とか……」

 まずはコーヒーの味を変えたほうがよいのでは?

週刊新潮WEB取材班

2018年1月8日掲載

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