ソファ、仰向け寝はNG!? 骨盤を築き直す「座る」「歩く」「寝る」を美容矯正士が伝授
内股の多い日本人
さて、次は「歩く」方法ですが、これはとても簡単です。できるかぎり大股で歩くのです。
実は、「仙腸関節」にゆがみが生じると足が上がらなくなるため、歩幅は小さくなってしまう。一方、大股で歩こうとすると、足は円運動をして、自然と真っ直ぐに前に出ます。ロスがない歩き方は、見た目にも美しいものです。
日本人は、特に女性に顕著ですが、内股で歩幅が小さい人が多い。一般に欧米人は歩幅が大きく、つま先を外に向けてV字歩行するのに対し、日本人に内股が多いのは、きっと農耕民族特有の扁平な体つきに適していたからでしょう。しかし、近年の日本人は、食生活などの影響で体型が欧米化しています。つまり、体型が変化しているのに歩き方は変わらないから、不具合が出やすいのではないでしょうか。
それに内股歩きをしていると骨盤がゆがみやすい。逆に、V字歩行だと骨盤が内側に入る。骨格にはV字歩行が一番いいのです。
人間の足は、親指がブレーキ、小指がアクセルになるといわれます。内股歩きだと、親指が最後まで地面についているので、いちいちブレーキをかけながら歩いているのにも等しい。一方、足をV字に開きながら歩くと、足が地面から離れるときに小指に力が入ります。つまり、アクセルが踏み込まれて、どんどん速く歩けます。
しかし、ことさらにV字を意識して歩く必要はありません。人間は大股で速く歩こうとすれば、自然と足が、少しずつV字に開いていくからです。
足におもりをつけて大股で歩くのもいい。おもりをつけるのは、筋トレのためというより、足を横ブレさせず、真っすぐ前に出せるようにするためです。
最初の1〜2カ月は500グラムのものを足に巻き、慣れたら1キロのものに替える。スポーツ用品店などで、左右セットで2000円程度で購入できます。シェイプアップ効果も出るし、腹筋や背筋も自然とつきます。
ちなみに、足には腕の6倍の筋肉がついているので、500グラムのおもりをつけても、抵抗は、紙コップに80ミリリットルの水を入れて手で持つのと同じ程度。想像するほどきつくありません。
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