ソファ、仰向け寝はNG!? 骨盤を築き直す「座る」「歩く」「寝る」を美容矯正士が伝授
10歳若返る! 基本動作を改め「万病」予防――清水六観(2)
身体の上下をつなぐ唯一の関節「仙腸関節」のゆがみを直すエクササイズを、美容矯正士の清水六観氏が伝授する。「立ち方」のエクササイズを取り上げた第1回につづき、今回紹介するのは「座る」「歩く」「寝る」の基本動作だ。
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続いて「座る」。一般に座ると坐骨が開き、股関節が外を向きます。だから足の力を抜いて座ると、股を開いたままになってしまいます。これだと坐骨と股関節が開いた状態なので、骨盤にゆがみが生じやすくなります。ですから、骨盤を立てて座ることが大切なのです。もっとも、「骨盤を立てる」と言われても、イメージできないでしょうから説明します。
まず椅子に腰かけて、踵を軽く後ろに引きます。ここまでは、ほぼ普通の座り方で大丈夫です。次に椅子に手をかけ、手で支えておしりを浮かせます。それから、両ひざをぴったりつけて、ひざを締めながら浮いていたおしりを下ろします。すると不思議なことに、ひざが開きにくくなるはずです。何回か練習するうちに、ひざをもっと締められるようになります。
こうして座れば、坐骨が開かず、骨盤は立った状態になるので、いったん座ったら足の力を緩め、少し開いても大丈夫です。
また、内股がぴったりついた状態になるので、足がきれいに見えます。深く腰かけても、やはり足が開きません。デスクワークの際や電車のなかなどで、ぜひ実践してください。
また、こうした姿勢を保つために、バランスチェアを購入するのも手です。おしりの下に座布団を折って敷き、座禅を組むような姿勢で座るのもいい。こうすると、おしりが上がって骨盤が立ちます。
一方、ソファは基本的に身体に悪いと考えてください。どうしても座りたいときは、背もたれと身体の間にクッションを置くと、背筋が伸びるのでマシです。
少し話がそれますが、座って食事をしている際、左を見ると身体が左によじれるので、胃袋が圧迫されて食欲が抑えられるといわれます。反対に、右に身体をよじると、肝臓が圧迫されるので飲酒量を抑えられるという。要するに、人間の身体は少しの工夫で、いくらでも調節できるのです。
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