「紅白40回出場」の石川さゆり“紅組のトリ”とは思えない寂しい囲み会見のワケ

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10回目の津軽海峡

「今回も……」とはいっても、一昨年(2016年)は「天城越え」であり、彼女が「津軽海峡・冬景色」を紅白で2年続けて唄ったことはない。とはいえ、1977年の初出場で同曲を披露して以来、今回で10回目(「天城越え」も一昨年で10回)。

 これまで散々「またかよ!」と言われ続けた和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」ですら、6回しか(!)唄われていないのだ。

 しかも2007年からは、「津軽海峡」と「天城越え」とを交代交代で唄っているのだから、「またかよ!」という印象が強くなるのも仕方ないだろう。

 これには石川本人も同感のようで、

「また『津軽海峡』だと思ってるでしょ。みんな質問なんてないのよ」

 と、一言。あきらめたNHK職員が「よろしいでしょうか……」と会見を打ち切ろうとしたその時、石川のプロ根性が疼いたようだ。去りゆく記者たちの背に向けて語り始めた。

「あたし思うのよね。日本のポピュラーな歌になって、それを唄えるのは、なんて幸せ……。何回も唄わせて頂いてますけど、その時々で違う景色をお届けしたい」

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