「紅白40回出場」の石川さゆり“紅組のトリ”とは思えない寂しい囲み会見のワケ
紅組のトリを務め、女性歌手として史上初の紅白出場40回目となった石川さゆり(59)。富嶽三十六景の神奈川沖浪裏をバックに、富士山頂(?)から「津軽海峡・冬景色」を朗々と歌い上げた。一昨年から続く落選により出場39回で記録が途絶えた和田アキ子(67)が地団駄踏んで荒れる様が目に浮かぶようだが、石川自身にも忸怩たる思いがあったようで……。
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「NHK紅白歌合戦」における芸能記者の重要な仕事の1つといえば、本番の直前まで3日間に亘って行われるリハーサルと、囲み会見での取材である。
今年は29日に、音合わせや、ステージ上の立ち位置などを確認し、30日に各アーティストが通しで唄うカメリハ、そして大晦日の本番前に通し稽古、といった具合である。その間、ステージ裏では、初出場組やその年の目玉、そしてトリ、大トリには、多くの記者が周りを固め、その年の最後の質問攻めをして仕事納めとなる。
一方、NHK職員側は、次々と質問を浴びせる記者たちに、会見打ち切りを告げるのが仕事である。事実、昨年(2017年)末の「第68回NHK紅白歌合戦」ではX JAPANなどに多くの記者が取りまいていたのだ。しかし、彼女の場合――。
「みなさん、質問はございませんかあ」
石川さゆりの隣でNHK職員が声を張り上げるが、数少ない報道陣から我先にという声は上がらない……2017年12月29日、リハーサルでの囲み会見のひとコマ。
ようやく挙がった質問が、
「トリ前が安室奈美恵さんですけど……」
いかに石川本人に興味がないかわかろうというもの。取材に入った記者が振り返る。
「いくら紅組のトリで、40回目と言われても、今回も『津軽海峡・冬景色』でしょ。正直言って、今さら訊きたいこともないですよ……」
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