エイズ治療の最前線 「死の病」との戦いはどう進化したか

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子作りまで可能になった「エイズ」治療の最前線――菊地正憲(上)

 世界中に掲げられたレッドリボン。12月1日、世界エイズデー恒例の光景である。昨年、2017年はエイズ治療薬が世に出て30年。医療は急速な進化を遂げ、「死の病」は、子作りも出来るまでにコントロール可能な病となった。ジャーナリスト・菊地正憲氏による、治療最前線。

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 10年間の国会議員生活で、質問は200回超、政府に出した質問主意書は、2017年だけでも17件。

 かつて“死の影”を背負っていたその青年は、いま壮年の域に差し掛かり、国会議員として旺盛に活動している。...

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