フジ「みなおか」終了で名物プロデューサー、港浩一氏が語る「とんねるず」秘話

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メロンを丸で食べたい

 深夜の“オールナイト”や夕方の“夕ニャン”と比べて、ゴールデンですからね、予算が違う。すると憲武が言うんですよ。

「こういう時って、ホテルのスイートルームとかで会議するんじゃないの?」

 こっちも予算持ってるから、そうだよなって。キャピトル東急の“セミ”スイート押さえて、6人くらいで集まった。するとまた憲武が言うわけ。

「こういう時ってさ、フルーツをルームサービスで取ったりするんじゃないの?」

「そうだな、なんにする?」

「メロンを丸で食べたい」

 1人1個ずつメロンを食べてね、それでようやく、何をやるか話し合った。

 その時からパロディです。放送翌日の水曜日、ドキドキしながら当時フジテレビがあった河田町(東京・新宿区)に行きました。部屋に入るとね、編成部長を中心にバッと立ち上がって拍手してくれた。

 ギリギリだったんだけど20%は達成した。それでパート2もできるという。それでもパート2は半年後、半年に1回ずつ特番を4回やった時に、弱くなった枠が出てきた。10%しか取れなくなったというんですね。木曜夜9時、この枠で「みなさんのおかげです」からの30年が始まったんです。

――フジテレビの勢いと歩調を合わせるように、とんねるずもレギュラー枠を獲得。以来、「みなさんのおかげです」から「みなさんのおかげでした」まで続く長寿番組となっていったのである。

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週刊新潮WEB取材班

2018年1月5日掲載

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